小児科看護師の仕事と転職ガイド
はじめまして。看護師転職ガイドを運営している まい です。
小児科看護師として働いてみたいけれど、実際の仕事内容ややりがい、大変さ、向いている人の特徴、さらに給料や夜勤の現実、クリニックと病棟の違い、転職の進め方まで、気になることがたくさんありますよね。
小児科看護師の仕事内容ややりがいを知りたい、小児科看護師は本当に大変なのか、向いている人と向かない人の違いが知りたい、小児科看護師の給料や夜勤の有無、小児科クリニックでの日勤常勤の働き方や小児科看護師の求人・転職事情、小児科看護師になるために必要な資格やキャリアパスについてなど、検索しているうちに情報がバラバラで余計に迷ってしまうことも多いと思います。
この記事では、小児科看護師として病棟やクリニックで働くときの具体的なイメージを持てるように、小児科看護師の仕事内容と役割、小児科看護師のやりがいと大変なポイント、小児科看護師に向いている人の特徴、小児科看護師の給料や勤務形態、転職の考え方まで、できるだけわかりやすく整理してお伝えしていきます。
読み終わるころには、「自分は小児科看護師に向いていそうか」「病棟かクリニックか、どんな働き方が合いそうか」「今のキャリアのどこで小児科にチャレンジするか」がかなりはっきりしてくるはずなので、ぜひ気になるところからゆっくり読んでみてくださいね。
- 小児科看護師の仕事内容と役割の全体像がわかる
- 小児科看護師のやりがいと大変な点、向き不向きが具体的にイメージできる
- 病棟とクリニックなど勤務先別の働き方と給料の違いがつかめる
- 小児科看護師を目指すときの資格・キャリアパス・転職の考え方が整理できる
小児科 看護師として働くとは
まずは、小児科看護師とはどんな仕事なのか、対象となる子どもたちの年齢や疾患、日々の仕事内容と役割、求められるスキルややりがいを一つずつ整理していきます。ここが押さえられると、「自分がこの現場に立っている姿」がかなりリアルにイメージしやすくなりますよ。

小児科看護師の仕事内容と役割
小児科看護師の仕事は、大きく分けると医療行為のサポート、子どものケア、家族のケアの3つです。これは病棟でも小児科クリニックでも共通する軸だと思ってもらってOKです。
病棟勤務であれば、朝の申し送りから1日がスタートして、バイタルチェック、点滴や内服の管理、医師の診察介助、検査や処置の準備・付き添い、清潔ケア、退院指導まで、業務は本当に盛りだくさんです。その一つひとつを「子どもと家族の安心」という視点で組み立てていくのが、小児科看護師の腕の見せどころかなと思います。
外来や小児科クリニックの場合は、短時間で多くの親子を対応するので、問診・トリアージ・ワクチンの準備・健診の測定や説明など、テンポよく動き続けるイメージです。病棟と比べると一人ひとりに関われる時間は短いですが、そのわずかな時間で「不安をどれだけ軽くできるか」がすごく大事になりますよ。
医師の診療・処置のサポート
診察介助、採血や点滴ルート確保の準備・介助、注射・与薬、各種検査の準備や付き添いなど、いわゆる「診療の流れを止めないための動き」は、小児科看護師の基本業務です。
相手が子どもなので、泣いて暴れたり、恐怖心から身体が固まったりすることも多く、単純に「医師の手を渡す」以上に、子どもを安心させながら処置を進めるコントロール役という側面が強いです。
小児科では、処置室に入る前の段階から声かけを始めます。「今から何をするのか」「どのくらい時間がかかるのか」「どこまで頑張れば終わりなのか」を、子どもの年齢に合わせた言葉で伝えながら、緊張を少しずつほぐしていきます。処置中は、ぬいぐるみを握ってもらったり、タブレットで動画を見てもらったり、保護者に手を握ってもらったりと、いろいろな工夫を組み合わせていきます。
小児科では、処置そのものよりも、処置へ入る前の声かけや環境づくりに時間をかけることで、そのあとの流れがスムーズになることが多いです。結果として処置時間も短くなり、子どもの負担も軽くなりますよ。
子どもの心身のケア
小児科看護師は、バイタル管理や観察、清潔ケア、食事・水分のサポートなどの身体的ケアに加えて、入院生活や通院に伴う不安を和らげるケアも担います。
検査や処置の前に、絵本や人形、イラスト、タブレットの動画などを使って説明するプレパレーション、処置中のディストラクション(気をそらす関わり)、処置後に頑張りをしっかり認めてあげる声かけなど、一連の流れを通して、子どもの自己肯定感を守りながら治療を支えるのが小児科看護師の大事な役割です。
病棟によっては、季節のイベントや誕生日会などを企画しているところも多いです。七夕の短冊を書いたり、ハロウィンで仮装したり、クリスマス会でプレゼントを配ったりと、「病院だけどちょっと楽しい場所」にできるように工夫している現場もあります。こうしたイベントも、ただの遊びではなく、子どもの心のケアとしてとても意味のある時間ですよ。
家族への情報提供と精神的サポート
小児科で忘れてはいけないのが家族ケアです。親御さんは「子どもがつらそうなのに代わってあげられない」無力感や、「自分のせいではないか」という自責感を抱えていることが少なくありません。
病状や検査・治療の流れをかみ砕いて説明したり、自宅でのケア(吸入・服薬・発作時の対応など)のポイントを伝えたりしながら、家族が子どものケアに自信を持てるように支えていきます。こういったコミュニケーションの積み重ねが、モンスターペアレント化を防ぐうえでもとても大切です。
また、兄弟姉妹がいるご家庭では、「入院している子ども」「自宅で待っている兄弟」「仕事と病院の行き来に追われる親」と、全員がそれぞれのストレスを抱えています。そこに看護師が少しでも寄り添えると、家族全体の空気がふっと楽になる瞬間があったりします。そういうシーンに立ち会えるのも、小児科ならではのやりがいだと思います。
小児科看護師が携わる疾患と年齢対象
一般的に、小児科が対象とするのは新生児から15歳前後までですが、喘息や先天性疾患などでは18〜20歳くらいまで継続して診るケースもあります。「子ども」とひとくくりにしても、月齢・年齢によって体の作りも発達段階も全然違うので、看護の視点もかなり変わってきます。
小児科は「外傷以外は何でも見る」とよく言われます。風邪や胃腸炎のようなよくある疾患から、アレルギー、先天性心疾患、てんかん、糖尿病、神経・筋疾患、発達障害まで、本当に幅広いです。小児科看護師として働くと、自然と多くの分野の知識に触れることになりますよ。
小児科で多い主な疾患
- 発熱やかぜ症状(咽頭炎、気管支炎、肺炎など)
- 消化器症状(胃腸炎、下痢、嘔吐、腹痛など)
- 感染症(インフルエンザ、RSウイルス、溶連菌、手足口病など)
- アレルギー疾患(喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎など)
- けいれん、熱性けいれん
- 予防接種や健診に関連した相談
外傷や手術そのものは整形外科や外科が担当することが多いですが、それ以外の「子どもの体調不良のほとんど」は小児科が窓口になります。発熱に嘔吐が加わったり、咳が長引いたり、「何となく元気がない気がする」という理由で受診するケースも多いです。
病棟では、肺炎や喘息発作、脱水を伴う胃腸炎、先天性心疾患術後、慢性疾患の増悪など、より重症度の高い子どもたちを受け持ちます。入院が長期にわたると、学校生活や友達関係、受験、進路などの相談に乗ることもあります。
年齢ごとの関わり方の違い
年齢によって、関わり方や観察のポイントもかなり変わります。
- 乳児期:表情や泣き方、ミルクの飲み具合、呼吸状態など、非言語情報の観察が命
- 幼児期:言葉は通じるけれど理解はまだ浅いので、遊びを通した説明や安心感づくりが重要
- 学童期〜思春期:本人のプライドや学校生活、人間関係も含めて話を聴きながら、自分で病気と付き合う力を育てる
例えば、乳児の場合は、泣き方の違いで「お腹が空いているのか」「どこか痛いのか」「眠いのか」を推測していくイメージです。体温や呼吸数、皮膚の色、四肢の冷感など、細かいサインを拾いながら全体像を組み立てていきます。
幼児期は、「注射はイヤ」「ママと離れたくない」という感情が強く出やすい時期です。無理に説得するのではなく、「終わったら〇〇しようね」「ここまで頑張ったら一回休憩しようね」と、小さなゴールを一緒に決める関わり方が効果的なことが多いです。
学童期以降になると、子ども本人がネットで病気を調べて不安になっていることもあります。病気や治療について説明するときは、親の前だけでなく、子ども本人と1対1で話す時間をしっかり取ることもとても大切ですよ。
小児科看護師の医療処置とケア内容
小児科の医療処置は、成人と内容が似ていても、「小さな身体に行う」という難しさがあります。さらに、子どもは動き回る・泣く・嫌がるので、技術だけでなくチームワークや声かけの工夫も欠かせません。
- 採血・静脈路確保の準備・介助(病院によっては看護師が実施)
- 点滴管理、輸液ポンプ・シリンジポンプの管理
- 吸入、吸引、酸素管理
- 体重に応じた投薬量の確認とダブルチェック
- 経管栄養、哺乳・授乳のサポート
- 清潔ケア(沐浴、シャワー浴、清拭、オムツ交換など)
採血やルート確保は、「血管が細くて見えづらい」「動いてしまう」などの理由で、成人よりも難易度が高いです。病院によっては一定の年齢までは医師が実施するルールのところもありますが、看護師が行う場合は、先輩からの指導を受けながらかなり練習を重ねてスキルを身につけていくイメージです。
小児は急変が早く、「小さなミスが大きな事故につながりやすい」のが特徴です。点滴の自己抜去や与薬ミスを防ぐために、確認と観察を徹底することが求められます。
与薬についても、体重1kgあたりの投与量で薬が決まることが多く、毎回計算やダブルチェックが必須です。シロップや粉薬など、形状もさまざまで、「どの飲み方ならこの子は飲みやすいか」を家族と一緒に考えていく場面もよくあります。
清潔ケアでは、沐浴やシャワー浴だけでなく、「怖がらないように段階を踏んでいく」「いつものお風呂の習慣を聞いて再現する」など、日常生活の延長としてケアを組み立てる工夫も大切です。単に体をきれいにするだけでなく、子どもがリラックスできる時間にもなります。
こうしたひとつひとつの処置やケアを通して、安全性と安心感を両立させることが、小児科看護師の専門性だと感じています。
小児科看護師に求められるスキルと適性
小児科看護師に向いている人の特徴として、よく挙げられるのは次のようなものです。
- 子どもが好きで、子どものペースに合わせて関われる
- 観察力・洞察力があり、ちょっとした変化に気づける
- 親や家族の気持ちにも寄り添えるコミュニケーション力がある
- 体力があり、抱っこや付き添いにも耐えられる
- 幅広い疾患・発達について学び続ける意欲がある
子どもは気分の変化が早く、さっきまで笑っていたのに急にぐったりすることもあります。泣き方や表情、遊び方、食欲、いつもと違う一言など、細かいサインから「ちょっとおかしいかも」を拾える観察力は、本当に大事なスキルです。
また、小児科では親御さんとの関わりも濃くなるので、「聞く力」がすごく問われます。医師の説明でわからなかったところ、家族が一番不安に思っていること、家庭の事情などを丁寧に聞き取りながら、「このご家庭ならどんな支援がフィットしそうか」を一緒に考えていくイメージです。
逆に、「優しすぎて境界線が引けない」「注意や制止の声かけが極端に苦手」という場合は、子どもに振り回されてしまい、しんどくなりやすい印象です。安全を守るために、時にははっきりと「ダメなものはダメ」と伝える強さも、小児科では必要です。
小児科の現場では、子どもが危険な行動をしそうになったときに、しっかり止めるための「厳しさ」も必要です。優しさと安全確保のバランスをどう取るかが、小児科看護師の腕の見せどころでもあります。
「自分は向いていないかも…」と不安になることがあっても、最初から全部できる人はいません。大事なのは、「子どもと家族にとってどうしたらよりよいか」を考え続けられるかどうか。そこがぶれない人は、小児科でぐんぐん成長していけるタイプだと思いますよ。
小児科看護師のやりがいや魅力
小児科看護師のやりがいで多くの人が口をそろえるのは、やはり子どもの成長や回復を間近で見られることです。
- 入院当初は泣いてばかりだった子が、少しずつ笑顔を見せてくれるようになる
- プレパレーションを重ねるうちに、処置に落ち着いて臨めるようになっていく
- 退院後に「元気になりました」と外来に顔を出してくれる
こうした一つひとつの変化が、日々の大きなモチベーションになります。「前はあんなに泣いていたのに、今日は自分から処置室に歩いていけた」「吸入を怖がっていた子が、お気に入りのぬいぐるみと一緒に頑張れた」など、小さな成長が本当にうれしいんです。
長期入院の子どもたちとは、家族のような距離感になることもあります。学校のこと、友達のこと、将来の夢のことなど、看護師にだけこっそり話してくれる本音もあったりします。そういう話を聞かせてもらえる関係になれたとき、「この子の人生の一部に関わらせてもらっているんだな」と感じて、すごくやりがいを感じる瞬間が多いですよ。
一方で、重症児や慢性疾患の子どもたちと長く関わる中で、思うように良くならないつらさや、亡くなる場面に立ち会う苦しさも避けて通れません。気持ちの切り替えやセルフケアの方法を持っておくことも、小児科で長く働くための大事なスキルだと感じています。
つらい経験をしたときこそ、チームの仲間と話したり、カンファレンスで気持ちを共有したり、プライベートの時間でしっかり休んだりと、自分を守る工夫も必要です。「子どもたちのために頑張りたい」という気持ちを長く持ち続けるためにも、自分の心身のメンテナンスを忘れないようにしたいですね。
小児科 看護師としての現実と将来
ここからは、小児科看護師として実際に働くときの勤務形態や働き方の違い、大変なポイント、キャリアパスや資格、活躍できる職場の広がり、転職を考えるタイミングの考え方など、「リアルなお金とキャリア」の話を中心にまとめていきます。

小児科看護師における勤務形態の違いと働き方
小児科看護師の主な勤務先は、ざっくり分けると下のようなイメージです。
- 総合病院・大学病院の小児科病棟・外来
- 小児専門病院(こども病院)
- 小児科クリニック
- NICU・GCU・PICUなどの集中治療系部署
同じ「小児科」といっても、病棟か外来・クリニックか、こども病院か一般病院かによって、働き方も求められるスキルもかなり違います。転職を考えるときは、「自分がどんな日常を送りたいか」から逆算して職場を選ぶのがおすすめですよ。
病棟勤務とクリニック勤務の違い
| 勤務先 | 働き方の特徴 |
|---|---|
| 小児科病棟 | 2交代・3交代で夜勤あり。入院期間が長く、家族も含めて深く関われる。急変対応も多く専門性が高い |
| 小児科クリニック | 日勤のみが基本。外来患者が中心で、短時間に多くの親子と関わる。発熱シーズンは非常に忙しい |
| 小児専門病院 | 重症例・難病が多く、高度な医療と小児看護の専門性が求められる。志望倍率は高め |
| NICU・GCU・PICU | 新生児・乳児・重症小児に特化した集中治療。高い技術と観察力が必要で、心身ともにハード |
夜勤ありでしっかり経験を積みたいなら病棟、小児と関わりながらも生活リズムを整えたいなら小児科クリニックや外来、小児看護を極めたいならこども病院やNICU・PICU、といったイメージで考えると整理しやすいかなと思います。
また、看護師全体の仕事内容や求められる能力については、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」でも詳しくまとめられています。就業方法やスキルの目安を確認したいときは、看護師の職業ページ(出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag))も参考になります。ただし、そこで示されている情報はあくまで全体の一般的な傾向なので、実際の条件は各病院・施設ごとに必ず確認してくださいね。
小児科看護師の大変なこととストレス要因
小児科看護師の「きついところ」は、現場でよく話題に上がります。特に多いのは、次のようなポイントです。
- 採血・ルート確保など、小児特有の看護技術の難しさ
- 泣き続ける子どもや、処置を強く拒否する子どもへの対応
- 不安や怒りをぶつけてくる保護者へのコミュニケーション
- 子どもの苦しむ姿、亡くなる場面への精神的ダメージ
- 成人看護との違いによる「この経験は他の科で通用するのか」という不安
特に大きいのは、「子どもが苦しんでいる姿を見るのに耐えられるか」という点かなと思います。採血や点滴のときに泣き叫ぶ姿、発作でぐったりしている姿、術後の痛みで眠れない夜…見ているだけでも胸が締め付けられますよね。それでも処置を進めなければいけない場面も多く、感情のコントロールが求められます。
特に、モンスターペアレント的な関わり方をされてしまうときは、本当に消耗します。そんなときほど、一人で抱え込まず、チームで情報共有しながら対応することがとても大切です。
また、小児科でしばらく働いていると、「成人の経験がないままでいいのかな」「将来、別の科に移りたくなったときに困らないかな」と不安になることもあります。これは多くの小児科看護師が一度は感じる悩みなので、「自分だけが不安なんだ」と思い詰めなくて大丈夫です。
「今の部署がつらくて辞めたい」と感じているときは、同じサイト内の看護師が辞めたいと感じたときの理由と対処法をまとめた記事も、気持ちの整理に役立つと思います。小児科を続けるかどうかに限らず、「自分の心を無視して働き続けないこと」が一番大事です。
小児科看護師のキャリアパスと資格の選択肢
小児科看護師のキャリアは、「小児のスペシャリストになる道」と「他領域も経験しながらジェネラリストとして広げる道」の大きく2パターンがあります。どちらが正解というわけではなく、ライフステージや働き方の希望によって選び方も変わってきます。
小児に特化していくキャリア
- 小児専門病院やこども病院での病棟勤務を続ける
- NICU・GCU・PICUなど集中治療系で新生児・小児を極める
- 小児看護専門看護師や、小児救急看護・新生児集中ケアなどの認定看護師を目指す
専門資格に進む場合は、大学院や認定看護師教育課程への進学が必要になり、学費や生活費、仕事との両立など現実的なハードルも出てきます。その一方で、教育担当やリーダー業務、地域の小児医療への啓発活動など、活躍の場は一気に広がります。
他領域も経験していくキャリア
- 成人病棟や外科・整形など、別の診療科に異動・転職して視野を広げる
- 小児の経験を活かして、訪問看護や在宅医療の分野にチャレンジする
- 学校看護師、保育園看護師、企業の保健師などへフィールドを広げる
特に訪問看護では、高齢者だけでなく小児の在宅ケアに関わる機会も増えてきています。医療的ケア児の在宅生活を支える訪問看護ステーションも増加傾向で、小児科での経験がそのまま活かせる場面が多いです。
興味があれば、訪問看護師になるための資格と収入をまとめた記事もあわせてチェックしてみてください。小児科の経験がどのように在宅分野で評価されるのか、イメージしやすくなると思います。
小児科看護師が活かせる多様な職場環境
「小児科での経験は他の分野でつぶしがきかないのでは?」と不安になる声も多いですが、実は小児科看護師の経験を活かせる職場はかなり幅広いです。
- 保育園・幼稚園(園児の健康管理と保育補助)
- 児童発達支援・放課後デイサービスなどの障害福祉施設
- 重症心身障害児施設
- 学校の保健室
- 小児在宅分野に強い訪問看護ステーション
- ツアーナース・キャンプナースなどのイベント系
保育園や幼稚園では、けがや体調不良への対応だけでなく、保護者への声かけや保育士さんとの連携も重要です。病院よりも「日常寄り」の現場なので、子どもたちの普段の生活ぶりに近い姿を見ることができます。
児童発達支援や放課後デイサービスでは、発達特性のある子どもたちと関わる機会が多く、医療行為よりもコミュニケーションや行動理解が中心になります。小児科で培った観察力や、家族支援の経験がとても役立つフィールドです。
小児科で培った観察力・コミュニケーション力・家族支援のスキルは、どのフィールドでも強みになります。病院だけを前提にせず、「子どもと関われる職場」という視点で探してみるのもおすすめです。
ツアーナースやキャンプナースは、「楽しそう」「レアな働き方で憧れる」という声もよく聞きますが、実際は数日間ずっと気を張って過ごす必要があり、責任も大きい仕事です。それでも、子どもたちの思い出づくりに直接関われるので、イベントごとが好きな方には向いている働き方だと思います。
小児科看護師として働き始める前に考えること
小児科看護師を目指す前に、一度立ち止まって考えておきたいのは次の3つです。
- 自分はどの年齢層の子どもと関わるのが好きか(赤ちゃん、幼児、学童、思春期など)
- どれくらいの忙しさ・責任感のある現場が心地よいか(急性期か、慢性期・長期入院か)
- 生活リズムと年収のバランスをどう考えるか(夜勤あり病棟か、日勤のみクリニックか)
例えば、「赤ちゃんがとにかく好き」「新生児のケアを極めたい」という場合は、産科病棟やNICU・GCUを目指すのも一つの道です。逆に、学校生活やメンタルの悩みも含めて関わりたいなら、小児病棟や思春期外来などが合うかもしれません。
忙しさについても、「多少ハードでも急性期でバリバリ働きたい」のか、「ゆっくり子どもと話す時間を取りたい」のかで、選ぶべき職場は変わります。どちらが良い悪いではなく、「自分が無理なく続けられるペース」を大事にしてあげてくださいね。
勉強やスキルアップに不安がある場合は、看護師の勉強法をまとめた看護師向けの実践的な勉強法の記事も、キャリアの土台づくりに役立つと思います。「学び続ける力」は、小児科に限らずどの分野でも必須のスキルです。
小児科看護師を目指す人へのまとめ
小児科看護師は、子どもの成長と家族の人生に長く寄り添える、すごくやりがいの大きい仕事です。その一方で、小児科看護師の仕事内容は専門性が高く、小児科看護師ならではのやりがいと同じくらい、大変さやストレス要因もあります。
小児科看護師に向いているかどうかは、「子どもが好き」かどうかに加えて、観察力・コミュニケーション力・忍耐力をどこまで伸ばしていけそうか、自分の性格や今後のキャリアイメージと照らし合わせて考えてみるのがおすすめです。
また、小児科看護師の給料や待遇は、他の診療科と大きな差はないものの、病棟かクリニックか、夜勤の有無や専門資格の有無によって変わってきます。この記事で触れた働き方やキャリアのパターンはあくまで一般的な傾向なので、正確な情報は各病院・クリニックの公式サイトや求人票、行政機関などの公式データで必ず確認し、最終的な判断は転職エージェントや人事担当者など専門家にも相談しながら進めてください。
小児科看護師として働くかどうか迷っているあなたが、「自分にとってベストな一歩」を選べるように、このページの内容を何度か見返しながら、少しずつ条件や希望を整理していってもらえたらうれしいです。小児科看護師としてのキャリアは、きっとあなた自身の人生も豊かにしてくれるはずですよ。
